市川社長メッセージ

代表挨拶

株式会社ホテル一井代表取締役  市川 忍

株式会社ホテル一井
代表取締役 市川 忍

モノよりコトの時代と言われる昨今。まさに観光業はこれから先、日本を代表する産業になるであろうと思っています。世界中の人々が日本を訪れ、日本の「おもてなし」に魅了されています。
訪れた人にしかわからない、訪れてみないとわからない、その自然、その文化、その地域のひとびととの触れ合い。そんな「コト消費」は日本の旅館業にしかできない夢のある未来なのではないでしょうか。 

ホテル一井は創業300年の老舗旅館です。
脈々と沸き出でる「温泉」
ゆったりとした時間を過ごせる「空間」
四季折々の季節を味わうことのできる「食」
これらを創業以来ずっと大切にお客様にご提供し続けています。

「繋ぐ」ということ

繋ぎ続けるということは「変わらないモノ」と「変えていくモノ」をきちんと伝えていくことであると思っています。
創業以来培ってきた歴史や伝統、そして自然の恵み、地の利に感謝しつつ、新たなる時代とともに未来を創っていくこと。
それが「繋ぐ」ということではないでしょうか?

江戸後期に「一番井戸の宿」ということで「一井」は旅館としてスタートしました。そこから明治、大正、昭和、平成と時代を繋ぎ、新たなる時代へ。昭和25年に法人化し企業としても「おもてなしでヒトを幸せ」にする企業として挑戦して参ります。

モノにあふれ、何でも手に入る時代。商品の価値はその「モノ」に乗せる「想い」をいかに消費者に伝えていくかということ。わが社の商品は「目にみえない」旅という商品を売っています。そこに乗せる想いは限りなく無限にあり、限りなく可能性があります。その可能性をカタチにしていく企業を目指します。

「おもてなしにこころをこめて」

ホテル一井は創業以来、300余年、ずっとこの「おもてなし」を大切に紡いで参りました。
さて「おもてなし」とは一体何でしょうか?
一言では言い表せないたくさんの想いのつまった日本ならではの「気づかい」であると私は思っています。お客様ひとりひとりに寄り添い気づかうこと。この「想い」が伝わった時、世界中の人々は「癒し」を感じ、「幸せ」を感じるのだと私は信じています。

かけがえのない財産である「温泉」「空間」「食」に一井の想いを乗せて伝えていくもう一つの大切な宝。それこそが「一井人」であると思っています。時代時代で一井に携わる人々がこのかけがえのない財産を繋げてくれたからこそ、300年経った今でも一井は輝き続けていられるのです。 

「紡ぐ」ということ

小さな繭から細く長く美しい糸になるように、ひとり一人の力を紡ぎ美しい一本の糸になる。一つ一つの想いを紡ぎ美しい一本の糸になる。時代という様々な色に染められたその糸はやがて美しい織物になる。そしてさらに未来には今までにないような鮮やかで美しい色を成す糸がさらに布を大きくしていく。そのやわらかで温かみのある布に包まれる人はなんともいえない癒しを覚え、穏やかな温かい気持ちになる。

想いを繋ぎ、紡いでいく。ナニモノにも代えられない、一井でしかない、唯一無二の未来を一緒に紡いでいる人々こそが「一井人」であると思っています。

「Be a 一井人」

人材から人財へ。人が紡ぎ、織りなすものはナニモノにも代えがたい大切な価値を生み出します。そしてそこに携わる人たちにも幸せをもたらします。
「おもてなし」とは1対1を超える、多数対1の気遣いであると思っています。
「自然の恵みである温泉」「くつろぎの空間」「季節の食」だけでなく、それを直接伝える一井人たちの想いが、お客様に感動を与えるのだと思います。その感動から我々一井人は幸せをいただき、さらに他の人へ縁を紡いでいくのだと思います。そんな想いをもった一井人こそ、ホテル一井のかけがえのない財産であると私は思います。そのような「一井人」がたくさん集まるそんな会社でありたいと切に願います。